第0話

 

目前に広がるただ白いだけの光景は、見慣れた「狭間」の白とよく似ていた。

「因果なもんダなぁ」

誰にともなく呟いた声は、耳障りな電子音声。応えは無い。

さらさらと風に舞う塩の粒が夕焼けの光を反射する。同じ風は隣に立った明紅の赤く長い髪も揺らしていた。